中国入国時に起こったハプニング

今回の渡航にあたり、夫は既に広州に赴任していたため私一人で日本から広州まで行くことに。

渡航にあたり現在(20235月末時点)、中国に入国する際は以下事項の実施と登録が必要となっています。

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・出発前48時間以内にPCR検査または抗原検査を実施し、検査結果が陰性であれば渡航可能(証明書の取得不要)

・陰性結果確認後、中国税出入国健康申告の事前登録が必要

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そのため、私も出国前日に抗原検査を実施して陰性であることを確認、中国税出入国健康申告もWeb上で済ませてQRコードを取得。

また、私は広州行きの飛行機が朝8時台の便だったので、前日に羽田空港の近くのホテルに宿泊、当日も初めて羽田空港で国際線を使うことや中国は他の国より入国審査が厳しいと聞いていたこともあり、搭乗時間の約3時間前に余裕を持って空港に到着など用意周到に整えました。

その甲斐もあってか搭乗手続きや出国審査など大きな問題もなくスムーズに終わり、問題なく日本を出発することが出来ました。

出国審査後サクララウンジにて

機内では無事出国できた安堵感もあって美味しい機内食などを堪能して、約4時間の空の旅を優雅に過ごしていました。

この時は到着後に大問題が待ち受けているとも知らずに。笑

機内食は和食を選択

到着後、事前に登録した健康申告QRコードを提示するエリアがあり、入国審査前にこちらを通過する必要がありました。

こちらは登録済みのQRコードを機械にかざして緑色になればゲートが開く(問題があれば赤色になり通過できない)というシステムで、周りの人は皆問題なく緑色になり通過できていたため、私も問題なく通過できると思っていました。

いよいよ私の番になり、事前登録したQRコードを機械にかざすとなんと赤色になり、「通過できません。空港職員にお尋ねください」の様な表示が!(中国語表示のみだったので理解できなかったですが、このようなことが多分書いてあったと思います)

空港職員が何か私に言っているのですが中国語だったので、私は全く理解ができず

彼が指を指しているQRコードを見て再度登録が必要なのだと思い、出入国健康申告を再登録してQRコードを再び取得。(空港のWi-Fiが弱くすぐに切れるため、Web上で登録するだけでも日本の倍以上の時間を要するので一苦労。

やっとの思いで再取得に成功して、また長い列の一番後ろに並び直し、これで大丈夫と思いゲートにQRコードをかざすとまたもや赤色に!

こちらが中国税出入国健康申告申請完了画面(個人情報部分など一部加工済み)

この時点で私はプチパニック状態に。

私は拙い英語で「何でNGになるのか、QRコードではsuccessになっているのに何で通れないのか」を尋ねるも、空港職員の方はずっと中国語で何かを私に言っている。

「横にどけ」のようなジェスチャーをされたので横に退くも何が原因で通れないのかが分からず、何度か列の途中に入れていただきチャレンジするも赤色エラー表示の繰り返し。

その間、広州にいる夫にも微信で連絡を取り合っていましたが、Wi-Fi環境が弱くなかなかインターネットに繋がらないためスムーズに連絡ができず、この時言葉に言い表せないほど絶望感に苛まれていました。

言葉が通じず全く状況が理解できない状況の中、このまま入国出来ないのではないか、どうすればこの状況を打破できるのかという不安や恐怖心から自然と涙が出ていました。

その時、運よく英語が話せる別の空港職員さんが通りがかり、なぜ私が赤色になり通れないのか説明してくれて、やっと少しだけ自分が置かれている状況を理解することが出来ました。

彼曰く「QRコードは問題なく登録できているが、設置している体温観測機に表示されている体温が正常値を超えている。だから赤色になって通過できない」とのことでした。

要するに私は体温が高く、発熱疑惑(≒コロナ感染疑惑)があるのだと。

ゲートには体温表示モニターがなく、計測されているとは知らない私はずっとQRコードに不備があるのだと思っていました。

空港の端にある別室に連れて行かれて、熱を測り発熱していないことを確認。

この部屋は人目のつかないところにありWi-Fiも通じず、中の職員さんは全員防護服を身につけていて重々しい雰囲気だったため、ゲートエリアとはまた違う怖さがありました。

その後ゲートエリアに戻るもゲートは赤色になりひっかかり、英語が話せる職員の人を見つけてやっとゲートを通してもらえました。

結局ゲートが一度も緑色になることはなかったです。笑

 

健康審査エリア後、入国審査を済まして荷物を受け取り、日本から別途荷物を送っていたので税関に行き必要な書類を提出。

飛行機が広州に到着してから1時間以上費やした後、やっっっっと入国エリアから出て夫に会うことが出来ました。

 

到着ロビーでこれを見た時、入国できた安心感でまた泣きそうになりました

空港から夫が生活している家に向かう車の中で、なぜ体温が高くて引っかかったのかを夫と話していたら、「朝からアルコールを飲んだことが原因ではないか」とのこと。

思えば羽田空港のラウンジでビールを飲み、飛行機の機内でもシャンパンを飲んでいました…。

これからは機内でのアルコール飲料の摂取には気をつけないといけないですね。先行きが危ぶまれる広州生活のスタートになりました。